[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
青天の霹靂 【せいてんのへきれき】
〔補説〕 陸游「九月四日鶏未鳴起作」より。晴れた日に突然起きる雷の意
突然の大事件。人を驚かす変動。 [ 大辞林より ]
子供達がおやつ休憩をしてるので、少し離れた木陰に腰を下ろす。
煙草に火をつける。
10分ほどすると、子供達とおやつを食べていたはずのモモコが超絶笑顔でやってきた。
「旦那、にゃも君とデートだって?」
煙が変なところに入ってむせる。
「旦那、女っけないからって…とうとう、お稚児趣味かい?」
「んなワケねーだろー!!!」
「だって、にゃも君が嬉しそうに言ってたよ。明後日、旦那と二人で映画見に行くんだって…」
「俺は保護者としてついていくんだっ。」
――事の発端は、昼食前のこと。
幾沙とユ・アたちがお昼の準備をしていたときのこと。
にゃん太郎が、わくわくした表情で紙っきれを二枚持ってきたのだ。
「フェイさんフェイさん、にゃも、映画のチケットもらったのにゃ!」
「……映画ァ?」
「二枚あるのー。誰といこうかにゃ?」
「…幾沙でも誘ったらいいんじゃネェの?」
「幾沙さん、映画好きかにゃー。」
「それは知らんが…一体何の映画なんだ?」
「えーとえーと…『マリアンヌは見てた』ですにゃ!」
「は?どんな教育アニメだ、それ。」
「きょーいきゅ…よくわからないにゃ。それは、どんな話かにゃ?」
「あーもー、ちょっと見せてみ。」
にゃん太郎は尻尾を揺らしながらチケットを差し出す。
表には確かに『マリアンヌは見てた』と書いてある。
俺は、券を裏っ返してみる。簡単な説明が書いてあった。
……。
……………。
………………………………。
「……にゃん太郎。これ、どこで貰ってきたって?」
「アンケートに答えたらくれたにゃ!」
「………………にゃん太郎。やっぱ、俺と行こう。」
「ホントですか?わーいわーい!」
にゃん太郎が小躍り。
俺はもう一度、映画の説明文に目を落す。
明らかに、にゃん太郎や幾沙のような子供が見に行く映画じゃないし、これ。
教育上、よろしくない。
『マリアンヌは見てた
女学園ラブコメもの。女だけの学園に潜入した女装男子の恋の行方は?』
08 | 2024/09 | 10 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 |
29 | 30 |
赤いパンチング・グローブがトレードマーク。
「パンダといえば中国四千年」思想に辟易しており、フ★イフェイとかファンフ☆ンとか、人気パンダ風のあだ名に抵抗がある。
ちょい悪オヤジ系のダンディズムを追及中。
プロフィール詳細はリンクから…